チェンマイ農村で夏休み

タイ北部チェンマイ市内から車で1.5時間、農村暮らしのあれこれ

ブログ主の紹介

タイに滞在中に学んだこと、感じたことを記すこのブログを始めるにあたり、筆者のプロフィールを少々書いておこうと思います。

筆者の経歴

アメリカ中西部オハイオ州の大学に通う、東京育ちの学部生。環境学専攻。2020年秋に留学のためタイへ。北部チェンマイをベースにタイ国内のあちこちを回りながら、Sustainable Development Studiesを勉強するプログラムアメリカの大学生対象)に参加。一学期間限定で留学に来たつもりが、結局アメリカの大学を休学し、もう半年間タイに残ることに。

現在タイで何をしている?

上記の留学プログラムの中で一週間滞在した村に興味をもち、学期が終わったのちに大学は休学し、村に舞い戻ってきました。チェンマイ県メーオン群メタ村というタイ北部の低地の農村にて居候&勉強中。(この農村の詳細については別記事を参考にしてください)

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村の高台から

現段階では農業・食をめぐる社会、経済分野にアカデミックの関心があります。筆者はこれまでアメリカのキャンパスで多少なりともこの分野のセオリーや歴史、課題を学んできましたが、昨年の留学プログラム参加中にいくつかの農村、漁村を訪れた時にふと「思えば自分が普段口にするものの生産過程を全く知らないな」と思いました。都市育ちなので食に関しては流通する食品をお金で買うことが常であったからです。そんなわけで、休学期間をタイで無知な都会っ子が生活の知恵をつける時間にあてることにしました。 

現在は農村で基礎的な農作業と栽培方法を実践ベースで学びつつ、コミュニティーが資源や環境、経済をマネジメントするにあたりどのように組織を作り、運営しているのかについて地域レベルで日々観察しています。Self-Relianceを掲げ、Regenerative Agricultureを先行しているようなタイ国内でも珍しい農村であるので、その根底にある人々の哲学や信念も垣間見えるのも大変興味深いです。

このブログの目的

よく知人にタイの農村で何をしているの?と聞かれるので、タイ生活の様子と都会育ちの無知な筆者の農村での学びを周りの人へ少しばかり共有という意味で文字に起こして発信することにしました。

またサブ目的として、この村の現在の生活スタイルが30年後には確実に変わっていると思ったため、日本語による記述が役に立つかは大いに疑問ではあるものの書き残しておくことにしました。そのため在タイ日本人やノマドに向けた生活情報を発信する予定は特にありません。 

タイ語の実力

最低限の意思疎通、状況説明ができる初級レベル。タイに来てから語学の授業を三ヶ月受け、現在の生活の中でネイティブと練習する機会はごまんとあるはずなのですが、全く使い物になりません。村の三歳児にリスニング・スピーキングともに余裕で負けています。

 村人と会話をしてコミュニティーの理解を深めるためにタイ語が必須なのは自明なのですが、やはり言語学習は本当の意味で必要にかられるか、文化的な興味がないときついかもしれないと感じています。

 期間限定で必要な言語であること、英語が通じる人が数人はいること、そもそも自分がタイ語の周波数との相性が悪いと思っていることなど、心の底からのタイ語学習意欲がないため、未だお粗末なタイ語です。それでもできる限り現地語で返事をするように気をつけると、たいていのおじちゃまおばちゃまは温かく見守ってくれます。

 時代の流れ、タイの経済発展とともにこの農村の生活スタイルや農業がどのように変化したのかにも興味があるので、村のお年寄りたちのおばちゃんが若い頃はね〜という昔話を聞き取れない時が唯一、初級タイ語で止まっていることが悔やまれる瞬間であります。

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以前はただのゲジゲジの曲線に見えていたタイ文字が識別できるようにまではなったので、成長ということにしておきたい。

追記:在学する大学のある米国オハイオ州 基本情報

人生の99%を日本の都市部で過ごしたものの、米大学での経験で自身のものの見方はかなり影響をうけました。タイでの経験、この村で見たものへの解釈に関して、対アメリカ、対オハイオな情報が適宜出てくるかもしれないと思ったので、最後にオハイオの基本情報も少し紹介しておくことにします

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アメリカ中西部。日本からの直行便はなし。意外にも州別人口ランキングは全米7位だだそうだが、筆者の大学からは15分も車を走らせれば、とうもろこし畑が広がり、適度に田舎。

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気候はそこまで東京と大差はないと感じている。四季があり、夏は気温が高すぎず、低すぎず過ごしやすく、冬の寒さが厳しい(真冬のスキー場程度)。ケッペンの気候区分を見る限り、北海道・東北と同じ気候区なようで納得。

アメリカ大統領選挙民主党共和党のどちらに傾くかが勝負のカギだと言われる激戦州(swing state)の一つであるが、2020年の大統領選では共和党が勝った模様。人口統計のデータを見るとWhite 80%、Black or African American 12-3%、その他となっている。